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ノストラダムスの大予言(★★★★)


おすすめ度★★★★(5段階)
1974年、東宝製作。舛田利雄:監督、中野昭慶:特撮、冨田勲:音楽。
今は亡き丹波哲郎が主演。ウィキペディアによると志村喬平田昭彦、小泉博も出演。


文部省推薦、「日本沈没」を超えるカタストロフ!!
マンガMMRは真面目に見えて(作者にとっても)実はギャグ漫画であった。一方、この「ノストラダムスの大予言」は、どうもスタッフ、マジらしい。しかも文部省のお墨付きである。ギャグか、マジか、見る人それぞれが判断すべし。ところがどっこい、この映画、変な圧力団体のせいでビデオもDVDも出ていない。YouTubeに全編がアップされているようなので、見たい人はそちらで。若者たちの暴走は、小室直樹アノミー論を映像化したような出来だ。
なお、核戦争・第三次世界大戦については映画「世界大戦争」が素晴らしい。そちらは誰が見ても真面目な作品。


「美しい乙女の輝き それはもう輝くことはない」どんぐりころころどんぶりこ♪
以下、ラストシーンのネタバレ。アイム・リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド♪
白い字で書いたので、反転してください。
「総理、政治とは何でしょう。人間を人間として生存させる責任であります。その人間の生存自体が、壊滅の急坂を今加速度をつけながら転がり落ちているんです。神仏の心による大決断の政治を、私は総理に祈りを込めてお願い致します」


「今、私は、日本の皆さん、日本を見守っている世界の人々に向かって、冷厳な事実を告げなければなりません。日本は今、真っ直ぐに、破局への道を辿っております。それは同時に、全人類の終末にも繋がるのでありましょう。この、燃え盛る、文明の業火の中で、日本は、そして世界は、本当に滅び去っていかなければならないのか。かつて地球上に覇を唱えながら、滅亡していった動物たちと、同じ運命を辿らなければならないのか。断じて!そうあってはなりません。この、人間自らの手によって作り上げたもののために、人間自らの命を断つなどという愚かなことは、あってはならないのです。我々政治家は、長い間皆さんにこう言い続けてきました。我々を、信頼し、支持してくれ。必ず、より良いより豊かな生活を、お約束しますと。そして、一億以上の人間がひしめく、この狭隘な日本列島に、驚くべき高度成長社会を築き上げて参りましたが、その上で得たものは、一体なんであったか。恐るべき社会生活の破綻と、救いようのない精神の荒廃であります。しかも!我々は今日の欲望のために、膨大な地球資源を乱舞し、自然を破壊し続けてまいりました。しかし、自然を破壊する前に、まず人間が破壊されるという、このあまりにも明白な事実を、今日にようやくにして、我々は学び取ることが出来ました。その恐れを忘れていた、我々政治家の傲慢さと愚かさを、ここに深くお詫びいたします。しかし、今からでも決して遅くはないと思います。私は、例え世界の終末が明日訪れようとも、なおかつ、一本の苗木をこの大地に植えつけたい。我々に必要なのは勇気であります。今こそ全人類は、物質文明の欲望に終止符を打たなければならない。さもなければ、欲望が人間生存に終止符を打つであろう。この事実を正しく認識し、全世界の人々と一緒になって、同じ窮乏の生活に耐えてみせる、その勇気であります。見通しはあまりにも暗く、ほとんど絶望的ですらあります。しかし、この現実の中でこそ、本当に人間を愛し、人間を信じ、本当の意味の人間賛歌の歌声をあげることが出来るのではないでしょうか。後の世代の人々をして、彼らは真に勇気ある人間であったと語り継がせるため、我々は真の勇気をもって今までの価値観を根底から覆し、人間生存の新しき戦いに出発しようではありませんか。政治だけではない。一人一人の人間の、心の問題として、この最も苦難な戦いを、全世界の人々と一つになって、戦い抜こうではありませんか」


これは虚構の物語である。だがたんなる想像の世界ではない。
こうあってはならない──それが我々の願いである。