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13日の人権問題等調査会

人権法案、自由に議論 自民調査会、修正し「今国会提出」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080214-00000078-san-pol

 人権擁護法案の再提出に向け、自民党の人権問題調査会(会長・太田誠一総務庁長官)は13日、党本部で約2カ月半ぶりに会合を開いた。……
 平成17年に法務省が策定した法案をたたき台にすれば、反対派は修正さえ応じない公算が大きいと判断したようだが、出席議員は「たたき台の法案もなく、われわれの意見を法務省が集約して法案を作るのは異常ではないか」(萩生田光一衆院議員)と反発し、法案に賛同する声は出なかった。……
 白紙から議論するとはいえ、人権委員会設立が法案の根幹をなすだけに反対派は、「人権の定義もなく強力な権限を持つ人権委員会を作ること自体が民主主義への重大な弾圧だ」(衛藤晟一参院議員)「そもそも論から議論しないと将来に禍根を残す。無理やり通す法律ではない」(下村博文官房副長官)など安易に修正に応じない構えを見せている。
 あまりの反発に太田氏は会合後、「今国会提出は私の希望を言っているだけで強行突破する考えはない」と釈明。会長代理の塩崎恭久官房長官も「党の了承がないと法案提出はできない。郵政民営化じゃあるまいし…」と困惑を隠さなかった。
 調査会は週1回ペースで会合を開く方針だが、見通しはまったく立たないまま。推進派の古賀誠選挙対策委員長二階俊博総務会長は会合に姿を見せなかった。


阿比留瑠比さん 自民党・人権問題調査会は法案反対派が押していたけれど…
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/481962/

 ……結論から言えば、この会合では反対派・慎重派の意見表明が相次ぎ、推進派・賛成派はほとんど発言しなかったようです。とりあえず序盤は反対派に勢いがあったようですが、まだまだ油断はできませんね。……
 で、この会合に各紙がどういう見出しをつけたかというと、産経は「人権法案 自由に議論 自民調査会 修正し『今国会提出』」と書き、太田氏や鳩山邦夫法相の意向はこうであるという点を見出しにしています。日経は直截に「慎重意見が続出 自民調査会 再検討が本格化」、読売はもっとストレートに「人権法案の反対論噴出 自民の保守派議員中心に」と分かりやすいですね。朝日も「人権擁護法案 不要論が続出 自民、論点整理」と書いています。毎日は「再提出向け議論 自民調査会 党内対立の火種に」、東京は「人権擁護法案 揺れる自民 議論再開も異論噴出」とそれぞれ政局チックに取り上げています。……
 私は諸事情があって昨日の会合は取材に行けなかったのですが、後輩の原川記者が詳細なメモを起こしてくれましたので、それにおんぶに抱っこで紹介したいと思います。会合には記者は入れないのですが、原川記者は、ICレコーダーに「壁耳」させてやりとりを再現してくれました(肩書き、敬称略)。……


 太田誠一:今日は何か月ぶりになるか、去年の12月以来、ちょっと店を閉めておりましたが、今年に入りまして初めて店開きをしました。……
 鳩山邦夫:……私は大臣になった直後の所信表明で、人権擁護法案の再提出と確か述べたのであろうと思いますが、それはやめます。人権擁護法案の再提出といいますと前のものがそのまま出る形になる。そうじゃない。今、太田会長がおっしゃったように、どんどん話し合いをしていただいて、刺があるなら、話し合いでどんどん抜いていただいて皆さんにいい物をつくっていただいて、それを閣法で行くというのであるならば、法務省で受け取って閣法の形にする。私は今完全にそういう気持ちでございます。……
 古屋圭司:局長の話はちょっと事実と違うところがあるのではないか。答申は3回でているが、平成13年の答申が今度の法案の根拠になっている。これをよく読むと、あらゆる人権侵害に対して、相談、あっせん、指導等の強制的要素を伴わない、もっぱら任意的な手法による簡易な救済を図るべき、と書いてある。実質的解決がこんなんな被害者については積極的な救済をしなさいとある、だから、これが3条委員会の根拠だと言うが、答申の中で、対象とすべき差別的取扱の範囲を明確にする必要があるとはっきり言っているのと同時に、直接的な強制を含む強い調査権限まで認めるべきではないということも書いてある。だから、3条委員会をつくること自体が問題で、答申をうまくはき違えているのではないか。
 パリ原則は公務員、特に警察、留置所、入国管理局の公務員の人権侵害に対してしっかりとした政府から独立した機関をつくりなさいということを指摘しているにもかかわらず、私人間の話まで全部網羅的にやろうとしているのも、このパリ原則を恣意的に解釈している気がする。
 新しい法律が必要なら、公務員による人権侵害救済のための法律は要ると思う。私人間の人権侵害については個別法、DV法、児童虐待防止法とかで、個別に議論していっていただきたい。……
 太田:この通常国会には出すんでしょと聞かれると、ぜひそうしたいと言うが、そのことと誰か他の人が必ずここで通すんだと言ったのとはだいぶんニュアンスが違う。私は希望としてはここで意見の集約ができれば、それに基づいて法律をつくり直せればと思っている。普通の常識的なペースで来週も引き続き今日の論点を踏まえてさらに議論ができればと思っている。強行的なことはやらないということですので、よろしくお願いします。そういうふうに言うと急に出席が少なくなるかもしれないが。……
 記者:出す出さないも含めて、いつごろまでに調査会の議論をまとめるのか
 太田:今国会に出すとすればいつなんだろう?
 塩崎:まとまったときに出すんじゃない?
 太田:会期ギリギリだっていいんじゃない。
 塩崎:やっぱり議論を尽くしまとめることが大事なんでしょ。
 太田:6月でも大丈夫?
 塩崎:それは理論的には大丈夫です。……
 記者:ペースは週一ぐらいか
 太田:週一ぐらいがいいと思った、今日。
 記者:次回は今日の意見に対して法務省側が説明するのか
 塩崎:分かりやすい資料を用意しろ、と言って今日は帰ってもらった。
 記者:かなり反対派の意見が多かったが
 塩崎:推進したそうな顔をしている人は黙っていたんじゃないの。反対の人も黙っている人がいたが。
 …以上、原川記者の労作でした。……会長代理の塩崎氏は代理職に選ばれた際、人権擁護法案反対の中心的存在である安倍前首相に対しては、「知らないうちに選出されていた。内情を探ってきます」と語ったとも聞きますが、こののらりくらりとしたやりとりからは、これまた真意はつかみ難いものがあります。……


人権擁護問題等調査会が開催! 丸坊主日記(戸井田とおる議員)
http://blog.goo.ne.jp/toidahimeji/e/59e4bef38f6679aabc5210777791c1d8

 ……通常自民党政務調査会のこうした会議は1時間か長くても1時間半なのですが、今回は異例で2時間をうたって開催されました。おまけに新聞等で何かおかしげな動きがありそうな雰囲気の報道ぶりでしたので、通常であれば、1時間もすると出席者が半減するのですが、殆どが残って緊迫した空気が流れていました。……大田会長も白紙に戻して、一から議論を積み上げる旨の発言をされ、来週も会合を開催する旨の発言をして当初の2時間に至らずして閉会いたしました。今回は、反対派が殆どでしたが、擁護派は顔が見えない人が多く対決はこれからと言う雰囲気でありました。しかし、まだ法案が示された訳でもないのにこの緊迫感はなんだ!太田会長も苦笑いしながら席を立った。