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地球防衛軍(★★★)


シネスコープ・総天然色
志村喬「人類の運命に関する場合、一科学者の名誉も恥じもない」
地球最後の日、来たる?!
志村喬「いかなる理由にせよ、原水爆の使用はいけません」
空想を絶する脅威の宇宙科学新兵器を総動員して展開する壮烈無比の一大攻防戦!
ゴジララドンを凌ぐ宇宙科学巨編!
地 球 防 衛 軍


おすすめ度★★★(5段階)
1957年、東宝本多猪四郎:監督、円谷英二:特撮監督、伊福部昭:音楽。
 上の動画、DVDにも入っているこの予告編のほうが、本編より出来がいいかもしれない。
 この映画の魅力のうち8割は音楽、特に「地球防衛軍マーチ」だろう。しかし、映画の中ではぶちぶちに切れていて、盛り上がりに欠ける。DVDのおまけの音楽トラックでは、途切れることなく音楽と映像が楽しめるので、サントラ代わりになる。PCを使えば音楽トラックから通常のトラックに音楽をコピーし、途切れないようにできる。
 残りの2割の魅力は、ストーリー、特撮、俳優だ。特撮は特に光線が古すぎる。宇宙大戦争だとかなりよくなっているのだが。しかし、構図というか見せ方がうまく、さすが円谷英二。また、細かい部分もうまい。
 俳優は志村喬が素晴らしい。他に平田昭彦佐原健二、土屋嘉男、藤田進、白川由美河内桃子らが出演している。土屋さんは宇宙人で顔が見えない。声も普通に喋らないから分からない。「ワレワレハウチュウジンダ」という台詞はこの映画が元になっている。
 ストーリーは、怪事件続発、そして宇宙人いや怪遊星人「ミステリアン」が富士山麓を占領、半径3キロだけでいいからよこせと言い、自分たちは平和主義者であると主張する。そして地球の女性との結婚を許可しろと要求してくるが、なんと既に数十人を拉致してしまっている。人類はこのミステリアンの甘言(要求を聞けば手出しはしない)を呑まず、徹底抗戦を主張する。日本を中心とした国連諸国が地球防衛軍(DFE)を結成。圧倒的科学力を持つ宇宙人に、どう戦うのか。科学を妄信するとどのような結果になるか、というお決まりの警告がテーマだが、予告編に出てくるような志村喬の台詞は、胸に響く。
 モゲラ(宇宙人の工事用ロボ)、ミステリアン・ドーム、マーカライトファープ(熱線砲)、アルファ号、ベータ号、第二ベータ号などの兵器が登場する。通常兵器は何も役に立たない。だが、実写の戦車や自衛隊(火炎放射を見よ!)はなかなかよい。
 「地球防衛軍マーチ」を愛していない人が見ると、とんでもない糞映画かもしれない。まあ古いからね。
 竹島北方領土を占領され、何十人か何百人の国民を拉致され、国家主権を踏みにじられても全く何も対応しない日本人、地球防衛軍を見よ、地球防衛軍マーチを聴け!と言いたい。図らずも現在の日本と似た様相のこの映画に対し、姉妹編(続編?)の「宇宙大戦争」は大東亜戦争をモチーフにした感じがするが、その話は「宇宙大戦争」の紹介記事でする。

富士山をバックに3台のマーカライトファープが熱線攻撃!

大爆発! 写真を比べれば手前のやつが前進しているのが分かる。

世界空軍(WAF)旗艦「アルファー号」に乗る天文学者志村喬)。