忠臣蔵 花の巻、雪の巻（★★★）

おすすめ度★★★（５段階）
1962年、東宝製作。東宝創立30周年記念作品（キングコング対ゴジラも同様）。
稲垣浩：監督、伊福部昭：音楽。

特徴はキャストが豪華なこと。おそらく日本映画ナンバー１だ。今後もこれを超えるものはない。私がよく知っている面子だけでも、大石内蔵助：松本幸四郎　浅野内匠頭：加山雄三　三船敏郎 原節子　宝田明 司葉子　夏木陽介　加東大介　志村喬　小林桂樹　フランキー堺　星由里子　水野久美 白川由美　藤山陽子　久保明　平田昭彦　小泉博　藤木悠　土屋嘉男　高島忠夫　田崎潤　天本英世　昔の映画に詳しい人なら、この２倍、３倍の名前を挙げるだろう。とてつもない出演者の数である。出演していない人もいる、というのが正しい。

しかも、音楽が伊福部昭なのだ。東宝30周年記念が何作品あるか知らないが、この二作は伊福部さん。ゴジラ映画にそっくりな曲や、まんま同じ曲もあるが、違和感はない。むしろ、これこそ忠臣蔵、かもしれない。

ストーリーは、私が忠臣蔵に詳しくないため、よく分からなかった。音楽とキャストでこの映画を選んだのは、失敗だったかもしれない。しかし残りの人生の中で、いくつもの忠臣蔵を見ていくうちに、この映画をもっと楽しめる日が来るだろう。日本人なら最低一度は見ておくべき、それが忠臣蔵というものらしい。討ち入りは勇ましくも悲しい。