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ネパール首相が国王に退位要請

ネパール国王に首相が退位要請(中日新聞3月14日朝刊4面)


 ネパールからの報道によると、同国のコイララ首相は12日、政治的な権限を剥奪されているギャネンドラ国王について「国王自らがその地位を放棄した方が良い」と報道陣に述べ、国王に退位するよう求めた。
 王政廃止を求めるネパール共産党毛沢東主義派を加えた暫定政府の発足が遅れ、平野部住民が自治を求める抗議行動を展開中。首相の発言には、対立の火種をつみ取りたい意向がみられる。
 首相は、国王が「直接統治は避けられなかった」などと発言していることに触れ、「国を不安定にさせる勢力を助けている。国王自らが共和制への道を開いた」と批判。皇太子にも地位の放棄を求めた。
 ただ、首相は王政存廃について、6月に予定される制憲議会選挙を経て決めるべきだとの立場を表明。毛派が主張する共和制への即時移行は拒否する姿勢を示した。制憲議会選挙は、前提の暫定政府発足が遅れており、6月以降にずれ込む可能性が強まっている。


(VIPまとめより)
過去のネパールについての記事。
チベット鉄道
http://d.hatena.ne.jp/jinkenvip/20061221/1166708032
中国とネパール
http://d.hatena.ne.jp/jinkenvip/20061216/1166269495


http://youzo.cocolog-nifty.com/data/2006/04/post_3955.html

 2001年6月にネパール王室で皇太子が国王はじめほとんどの王族を銃撃し、自殺を図るという事件がありました。国王を射殺した皇太子は脳死のまま後継者として国王に即位しその後に死亡します。新国王には皇太子に射殺されたビレンドラ国王の弟のギャネンドラが新国王に即位します。
 射殺事件が6月1日で6月4日にギャネンドラが国王即位ですから、ネパール王室では4日間で射殺されたビレンドラ前国王の葬儀、銃撃した皇太子ディペンドラの即位、ディペンドラの葬儀、現在の国王ギャネンドラの即位と4つの儀式があったことになります。
 当時も今もこの銃撃・暗殺事件は銃撃した皇太子が死亡していることもあって、色々の推測や疑問があって政治的な不安定要因でした。
 元々、ネパールはインドの中国が対立している中間に位置していて、王室はインドやイギリスに縁があります。その一方で長年のネパールでゲリラ活動をしている左翼勢力は毛沢東派と呼ばれ武装闘争を続けていました。
 元々、反王室的と反政府運動があるところに、ギャネンドラ現国王の人気が無いことはますます反国王運動を強くして、ついには立憲君主制の否定論も出てきていて王政そのものの廃止もあり得るか、という状況になりつつあるようです。

どうやらネパールは完全に中国の勢力下に入った様子。