ヤマハ発動機、中国軍に国を売る

ヤマハ発無人ヘリ不正輸出　中国企業が１０機単位購入計画
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070225/mng_____sya_____003.shtml

　ヤマハ発動機が軍事転用可能な産業用無人ヘリコプターを中国へ不正輸出しようとしたとされる事件で、同社が北京の映像撮影会社「北京必威易創基科技有限公司（ＢＶＥ）」から無人ヘリを大量に購入する計画を持ち掛けられていた疑いがあることが２４日、分かった。静岡、福岡両県警の合同捜査本部は両社の取引の詳しい経緯や実態の解明を急いでいる。
　調べでは、捜査本部が昨年１月の家宅捜索で押収した資料などを分析した結果、ＢＶＥがヤマハ発動機に対し、将来的に無人ヘリを１０機単位で購入する計画を伝えていたことが判明。また「早く売ってほしい」と取引を催促する内容のメールを送った記録が見つかった。
　ＢＶＥは自社のホームページで中国人民解放軍とのつながりを強調しており、捜査本部はＢＶＥが取引を急いだ背景を調べるとともに、ヤマハ発動機が国内市場での販売が頭打ちとなっていた無人ヘリの販路を拡大するために、ＢＶＥとの取引を続けていた可能性もあると見ている。
　また、ヤマハ発動機が２００１年にＢＶＥと取引を始める際、経産省の担当者に「大きい会社ではないが、現金決済で買ってくれる」と取引開始の理由を話していたことも分かった。
　ヤマハ発動機は０１年以降、ＢＶＥへ無人ヘリ９機を輸出したほか、０３年１１月には、中国人民解放軍系列の企業「保利科技有限公司（ポリテク）」でのデモフライトに無人ヘリ１機を出品していることが分かっている。