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韓国の国家人権委員会について

国家人権委員会はどの国の機関なのか(2003/04/15)
http://www.chosunonline.com/article/20030415000030

 金昌国(キム・チャングク)国家人権委員長が14日、国会で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の人権問題に関する議員の質問に答えた内容を見ると、呆れて物が言えない。
 「韓国と北朝鮮の人権のうち、どちらがより深刻なのか」という質問に対する答弁などは見られたものではない。金委員長は「計量的な資料がないので…」や、「北朝鮮人権の実態に関するまともな情報がない」という言葉で曖昧にし、最後までまともな答弁をしなかった。
 国際赦免委員会をはじめとする多くの国際人権団体が発表している北朝鮮人権関連の報告書はともかく、韓国政府傘下の研究所が毎年発刊している北朝鮮人権白書も金委員長の目には入らなかったようだ。
 金委員長が北朝鮮人権状況に関して全く認識がなかったとは思えない。国家人権委員会北朝鮮の人権問題まで扱うのが適切であるかについても様々な意見があり得る。しかし国家人権委員会はわずか数日前、イラク国民の人権を懸念し、反戦声明まで発表した機関だ。
 その国家人権委員会が韓国の憲法上、厳然として同じ国民である北朝鮮住民の人権については、これほどまで徹底して無視していることをどのように納得すればいいのだろうか。国家人権委員会は一体、どこの国の国民の人権のために存在するのか問わずにはいられない。
 北朝鮮人権問題は、国連人権委員会で決議案を準備する程、北朝鮮核問題と共にすでに国際社会の重要課題となっている。このような中、この問題に主導的役割を果さなければならない韓国政府が沈黙と無視に一貫するのは恥ずかしいことだ。
 普段、政府からの独立性をあれほどまでに強調してきた国家人権委員会が、いざ自分の声を出せる北朝鮮人権問題では「うなだれたような」姿を見せたことは、この機関の存在理由を考えさせられる。
 疑問なのは、イラクの人権問題に対しあれほど堂々とした姿を見せた人権委員会が、一体誰の顔色を伺っているのかという点だ。権力なのか、それともこの時代の雰囲気なのか、それが知りたい。

(VIPまとめより)
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