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愛国行進曲を収録した「黒船以来(このかた)」

 ある時、私は図書館にある伊福部昭のCDを検索していた。その中に、この「黒船以来(このかた)〜日本の吹奏楽150年の歩み」というCDがあった。早速借りてみると、帯には「伊福部昭『吉志舞』、ジョン・ウィリアムス『雅の鐘』など、初録音もの多数収録! 黒船以来の日本洋楽史を吹奏楽で辿る」とある。どうやら、伊福部昭の『吉志舞』は目玉の一つのようであるが、ハリウッド映画で超有名なジョン・ウィリアムスと並べて書いてあるところが、東西映画音楽対決といった様相を呈している。『雅の鐘』は現皇太子殿下御成婚を祝して書かれた曲とのことだが、『吉志舞』も皇室、皇軍との関係が非常に強い曲である。しかし今日は『吉志舞』のことを詳しく書くことはやめる。
 私は軍歌は好きではないし、全然知らない。このCDに入っていたために知ることとなった3曲の軍歌は、私が初めてきちんと聴いた軍歌であろうと思う。その中の一つ、「愛国行進曲」はすっかり気に入っている。メロディも歌詞も素晴らしく、歌詞は特に一番が好きだ。下に書いておく。歌詞は公募で森川幸雄という人だが、北原白秋らが大幅に修正しているらしい。作曲者はあの軍艦行進曲と同じ瀬戸口藤吉である。
 他国の国歌は軍歌が多く、その点で君が代は特殊であり、この曲は第二の国歌と言っていいと思う。第三の国歌は『吉志舞』の伊福部昭の手による、いずれかの行進曲だろう。「ゴジラゴジラゴジラメカゴジラ」の、いわゆるゴジラのテーマも、実は行進曲である。私の好きな「威風堂々」が英国の第二の国歌と言われているように、「自分なら日本の第二の国歌にどの曲を選ぶか」を考えてみるのも面白いのだ。
 「黒船以来」に収録されている愛国行進曲は、演奏:内藤清五指揮/海軍軍楽隊、歌:奥田良三、関種子東海林太郎、上原敏、桜井健二、島津英夫、日置静、石井肇、結城道子、青葉笙子、秋野敏子とのこと。録音データは、1937年12月ポリドールスタジオとある。おそらくポリドール盤音源ということだろう。
 なお、このCDには内藤清五指揮・海軍軍楽隊の「君が代」も収録されている(「君が代のすべて」とは別テイク)。他に「陸軍分列行進曲」、「軍艦行進曲」(内藤清五指揮・海軍軍楽隊)なども好きである。


初音ミク愛国行進曲 コロムビア
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1353298
初音ミク愛国行進曲 ビクター版
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1358612

歌詞・1番

見よ東海の空明けて
旭日(きょくじつ)高く輝けば
天地の正気(せいき)溌刺と
希望は躍る大八洲
おお清朗の朝雲
聳ゆる富士の姿こそ
金甌無欠揺るぎなき
我が日本の誇りなれ

黒船以来~吹奏楽150年の歩み~

黒船以来~吹奏楽150年の歩み~