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「改革」にダマされるな!(関岡英之、和田秀樹)

 アメリカ大使館の日本語サイトでも公表されている「年次改革要望書」(日米が毎年互いに出す要望)をもとに、「改革」ならぬ改悪路線を批判する対談の本。医療や教育を中心に、様々な問題について語っている。
 マスコミは強い者やスポンサーには弱く、アフラックなど有力な広告主である外資を批判する報道はしない。これはパチンコやサラ金というスポンサーによって韓国、在日朝鮮人批判を極端に嫌うのに似ている。大多数の国民は、日本がアメリカの奴隷として改悪路線を突き進んでいることを知らずにいる。

WHO(世界保健機関)が2000年に、世界主要国の医療保険制度のランキングを発表しています。それによると総合評価では日本が第一位、アメリカは第十五位です。その一方で、国民一人当たりの医療費は、日本が世界第十三位、アメリカは断トツの世界第一位です。(67P、関岡)

世界一の医療保険制度を持ち、医療費用が低い日本では、多くの人が良質の医療を受けられる。しかし、この保険制度やその他医療制度が、アメリカの言いなりになることで崩壊しようとしていると言うのだ。しかもお金だけでなく、審査基準や審査方法が変わることで、安全性も不確かになってきているという。


 細かい問題としては、他にも、かつて学校給食がパンと牛乳だったのは、アメリカが日本に小麦などを輸出するためであり、給食によって日本人の食習慣を根本的に変え、恒久的にアメリカの食料輸出先にする、という理由があったという。
 教育問題では、ゆとり教育の主な目的の一つに、教員が土曜に休めるようにすること、というのがあったという。つまり「教員のゆとり」のための教育改革でもあったのだ。


 このような改悪路線に反対した政治家として、正しい日本を創る会メンバーでもある小泉龍司前議員、真の人権擁護を考える懇談会・副会長の小林興起氏らを挙げている。もちろん、城内さんも紹介されている。

しかし城内さんは……(註:郵政民営化)法案に総裁派閥でただ一人、反対票を投じたのです。(201P、関岡)

聞いた話だと、このとき安倍さんは「気持ちは分かるが云々」と言ったらしい。しかし、賛成票を投じていれば、一時的にはうまくいったとしても、最終的には平凡な政治家で終わっただろう。私が思うに、城内さんは安倍さんを遥かに超えて、素晴らしい宰相になる日が来るだろう。信念を貫く政治家なんて、戦後では本当に珍しい存在だ。
 それから関岡英之氏は、多分生で見たことがあるが(あるいは画面越しだったかも)、実に頼もしい人物だと思う。

「改革」にダマされるな! 私たちの医療、安全、教育はこうなる

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