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小室直樹について・その3 日本は滅びる・前半

対談 小室直樹 日本は滅びる
http://netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/books/mazime/No6.html

日本は滅びる。ものすごいアナーキー状態になる

  • 岡田 小室先生としてはですね、今の日本というのは、わりとこのままでいいんですか?
  • 小室 もうすぐ滅びるでしょう。
  • 岡田 その滅びるっていうのは、今の政府が持たないというレベルではないんですね?
  • 小室 ものすごい、アナーキー状態が起きるでしょう。
  • 岡田 そのアナーキー状態っていうのは、日本の健康にはいいことなんですか。
  • 小室 時と場合によったらいいです。ヨーロッパでは大変なアナーキーから新しい社会が生まれてくる場合も多いわけですね。日本だってそうでしょ。日本の歴史で一番おもしろいのは戦国時代、明治維新でしょ。両方ともものすごい混乱、ものすごいアナーキーですよね。そこから新しいものが出てくるわけです。だから悪いとは限りませんね。でも悪い側面もたくさんある。
  • 岡田 そのような状態になると、今の安定のようなものってたぶんすべてなくなっているんですね?
  • 小室 なくなるでしょうね。

(中略)

  • 小室 たとえばカルト教団が人殺しやるのは世界中共通だから驚かないけど、日本のカルト教団って毒ガス使って無差別殺人でしょう。何のために誰を殺すという目的がない。行き着く果てが酒鬼薔薇事件のA少年です。これほど原因がはっきりしている事件もないのに、評論家、学者は右往左往で、何のことやらさっぱりわからない。日本のインテリの知的貧困をまざまざと見せつけた事件です。もう大変なアノミー(無連帯)ですね。だから、この独特な日本社会に起きる混乱の時代は長くて、収拾は非常に困難だと思いますよ。この次現われる殺し合い、混乱、アナーキー空前絶後のものになるでしょう。
  • 岡田 内戦を含んだ、ですか?
  • 小室 はい。しかもこれから始まる日本の内戦っていうのは、全く無秩序で、誰でもいいから殺しちゃえっていうようになると思います。
  • 岡田 いまの日本は、ある意味でのカタストロフィに向かっていると。
  • 小室 ある意味じゃなくて全く確実にそうです。今まで、日本をずっと指導してきたのは官僚ですよ。ところがその官僚が犯罪集団だっていうことがはっきりした。官僚だけでなしに、日本の組織ってのは官僚的にできてますから、どの組織にも普及してしまって当たり前になっちゃってるんです。巨大銀行の頭取の身でヤクザに金を搾り取られるなんて、欧米諸国では考えられませんよ。そういうことが、現実化しているんです。

(VIPまとめより)
小室先生の言うことは、どれもある程度の根拠があるけれども、この対談だけ読むとわけがわからない。小室先生の言う通りになったら、文部省推薦の映画「ノストラダムスの大予言」の世界だ、この世の地獄だ。まさか、ならないとは思うが、予測が外れることを願う。

義務教育はもう時代遅れだ

  • 岡田 こういった状況に対する手当て、あるいは延命策っていうのは、なにかあるんでしょうか?
  • 小室 教育の大改革しかないでしょうね。でも問題はそれが可能なのかということです。
  • 岡田 教育の大改革をやった成果が何年か後に出ることで、社会の崩壊は防げるんですか?
  • 小室 防げるかも知れないし、ますますダメになるかもしれない。教育改革っていうと制度改革をみんな思っているでしょ。
  • 岡田 はい。
  • 小室 制度改革やるんだったら、入学試験をどう直すかという程度じゃどうしようもない。まずやらなくちゃならないのは、小学校から大学まで、全廃をするんです。それで自発的教育機関だけにするんです。
  • 岡田 自発的教育機関っていうのはつまり、私学のみということですか。
  • 小室 日本の私学って言っても、今では国立や公立と同じです。実質的に。簡単に言えば、予備校や塾のようなものだけにするっていうことです。そもそも義務教育っていうのは、ものすごい時代遅れだけど、みんな気がつかない。あれは資本主義ができてくるときに必要なんです。文盲だと資本主義労働者が出てこないでしょ。だから小学校の必要があるんです。
  • 岡田 その義務教育が資本主義の必要条件であるということを考えると、義務教育を撤回したら私たちが今持っている民主主義社会の仕組みという風なものもある程度変えざるを得ないですよね。
  • 小室 いや、変える必要はないです。だって一番簡単な読み書きだとかねえ、計算なんていうのは、今のような小学校がなくったって大概の人はできるようになっちゃう方法が他になんぼでもあるんですよ。今だって小学校の教師なんてまともに教えないから、小学校中学校の本当の勉強は塾でやるなんて人が多いですよね。だから、ここまでは、どうしても必要だと思ったら、塾でやればいい。アメリカでは教育って基本的に親がやるんです。小学校あたりから自分の宗派の学校に通わせて、中学校上級生や高校、大学の教育は、親の考えで決める。一番有名なのは、エジソンのオフクロ。学校の先生が「お宅の息子は低脳で教え切れません」と言ったら、「教える必要はない」って家に連れて帰ってきて自分で教えたでしょう。その結果、あれほどの大発明家が出た! ところが日本ではどの子供も徴兵制度と同じように学校によって教育するんですよ。
  • 岡田 その均質教育の成果で、所得も均質化もあれば、役人に三権全部押しつけて、平気な社会もあるわけですよね。だから、先生がおっしゃる、義務教育もしくは公的な教育機関を撤廃して、私塾や予備校で教育の多様化っていうのをやってしまうと、おそらくそこから10年か20年ぐらいすると、この社会っていうのはがらっと変わりますよね。
  • 小室 変わりますね。平等化が必ずしもいいものかわかりませんからね。むしろ、平等はないほうがいいんじゃないですか。
  • 岡田 その結果現れるのは、おそらく、さきほどおっしゃった階級化と言うよりは、階層化がはっきりした社会が現れると。
  • 小室 そうでしょうね。階層がはっきりした方がいいと思います。
  • 岡田 そういう多様な階層化のある社会の方が、今の社会ではおそらく国際競争力も強いだろうし。
  • 小室 そうです。経済そのものがほんとうに強くなる。階層がはっきりしたほうが、経済は強いのです。
  • 岡田 そして、おそらく打たれ強い国になる。
  • 小室 打たれ強い国ですし、非常に強い社会になる。

(VIPまとめより)
安倍総理の教育制度改革は「教育正常化への道 英国教育調査報告」(著者は安倍総理を含む保守政治家たち)に沿っているのだろうか。そうだとしても日本には受験戦争があるから、失敗する可能性はある。