人権擁護法案マガジン・ブログ版

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book

小室直樹、待望の新刊が遂に発売!

まだ読んでいませんし、買ってもいませんが、ご紹介します。 硫黄島 栗林忠道大将の教訓(小室直樹) ¥1,680(税込) http://www.amazon.co.jp/dp/4898311024 歴史に学ばない日本人へ!──日本人が忘れてはならない島・硫黄島。大東亜戦争末期に起こったこの…

思い出の昭和天皇―おそばで拝見した素顔の陛下(寛仁親王殿下、池田厚子さん他)

皇族かそれに近い6人の方々が、身近な存在であった昭和天皇の思い出を語る本。昭和天皇や皇族の方々のことが、目の前に浮かぶように身近に感じられる。これは貴重な資料であるとともに、実に楽しい本。(以下、敬称略)一つ目が対談・東久邇信彦&壬生基博…

皇室と日本人―寛仁親王殿下お伺い申し上げます(寛仁親王殿下)

この本は書き下ろしではなく、雑誌に掲載された殿下へのインタビューが4つと、殿下がお書きになった例のエッセーが収録されている。皇位継承問題だけでなく、皇族のこと、殿下のことを知ることができる。殿下は物をはっきりと仰られるタイプで、ユーモアも…

万葉の人びと(犬養孝)

NHKラジオで放送された番組を書籍にしたもので、万葉集を知らない人(私です)でも簡単に楽しく読むことができる。この著者が本当に万葉集が好きなんだなというのが伝わってきて、説明もうまいのですっかり万葉集が好きになってしまった。万葉集は時代、…

愛国心の教科書(渡邊毅)

人権擁護法案マガジン第185号(10月9日発行)より再掲載。 二宮翁夜話を現代語訳した渡辺毅さんの著書です。Amazonによると、この方は現役中学教師らしい。以下引用。 「愛国心教育」というと、「国を愛せ」ということを教え込むことだ、などと認識している…

神話について

11月25日の「続・神話の本」もあわせてご覧ください。 http://d.hatena.ne.jp/jinkenvip/20061125/1164451183 以下、人権擁護法案マガジン第179号(8月17日発行)を加筆・修正。 神話学者ジョルジュ・デュメジルは言った。「神話をなくした民族は命をな…

物語日本史(平泉澄)を読む 第3回

今回でとりあえずおしまい。ぜひ買って読んでください。騙されたと思って読んでほしい本は、これ以外にない。 05 神代(上) 人権擁護法案マガジン特別号(4月1日発行)より再掲載。修正あり。 物語日本史(平泉澄)の本文。以下のサイトを参考にした。 http…

物語日本史(平泉澄)を読む 第2回

まだ神話の話にいかない。今日は「国家建設」と「神武天皇」の章だ。なお、次回の神話の引用は、ほとんど内容を省略する。このような引用の仕方は著作権の侵害であるし、もし読みたい人があれば買って読んでほしい。 人権擁護法案マガジン特別号(4月1日発行…

物語日本史(平泉澄)を読む 第1回

春にあけて先づみる書も天地のはじめの時と読み出づるかな 橘曙覧 【通釈】あら玉の年の初めになつて、最初にひもとく書物は、『天地のはじめの時―』と書きおこしてゐる古事記で、元旦の読書始めはこれにまさるよい書物はない。 以上、愛国百人一首通釈より…

人にはなぜ教育が必要なのか(小室直樹、色摩力夫)

人権擁護法案マガジン第118号(12月8日発行)を大幅に加筆・修正。 「新戦争論」「国民のための戦争と平和の法」の最強タッグによる対談。色摩力夫は「ソビエト帝国の崩壊」でも小室直樹に協力している。 「人にはなぜ教育が必要なのか」その理由は、人間は…

教育勅語(大原康男)

人権擁護法案マガジン第89号(9月29日発行)より再掲載。修正あり。 政治で一番大切なことは何か。経済か、財政か、福祉か、はたまた外交か。私は教育だと思います。教育は百年の計と言いますし。さて、最近、教育基本法が改正されましたね。基本法というく…

現代語抄訳 二宮翁夜話(二宮尊徳、福住正兄、渡辺毅)

明治になって弟子の福住正兄がまとめた、二宮金次郎(尊徳)さんの言行録。例え話がうまく、百姓にも分かるように説明している。この本に載っている話の数は、ざっと数えると105話で、抄訳といっても全体の4割ほどだ。なお、金次郎さんの思想は「報徳思…

代表的日本人(内村鑑三)

日本を代表する5人の生涯を、明治時代のキリスト教徒が描いた名著。もとは英語という点も新渡戸稲造の「武士道」と近い。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の5人。最初の3人が特に重要であると思う。上杉鷹山と二宮尊徳は日本資本主義の…

平和の国のネバーランド

「まんがで読む 平成17年版 防衛白書」の作者・でこくーる、防衛弘済会の新刊。1月12日発売。「まんがで読む 平成17年版 防衛白書」を買ったからか、先日、葉書が送られてきた。それがこの「地上の楽園」みたいなタイトルの本の宣伝。もう一週間は前かな…

話し言葉で読める「西郷南洲翁遺訓」 長尾剛

西郷隆盛、誰もが愛するあの西郷さんが話したことを、庄内藩の武士たちがまとめたもので、これはその口語訳。「さすが西郷さん」と思える内容であり、絶対に読んで損はない。やはりこういう立派な人の言葉でないと、聞く気になれぬというものだ。武士道のバ…

昭和天皇語録(黒田勝弘、畑好秀)

昭和天皇の数々のお言葉がまとめられていて、読んでいて面白いです。まさに昭和という時代を映す鏡といえる本ですね。 (秩父宮が親政を提案なさったのに対して)憲法の停止のごときは明治大帝の創制せられたるところのものを破壊するものにして、断じて不可…

吉田松陰「講孟箚記」を読む 第5回

以下、吉田松陰「講孟箚記(下)」より。 (VIPまとめより) 446Pの章について……自己犠牲は大切である。他人のために自分の命すら投げ出す。しかし、一人の人間を救うために自分が死に、さらに救うことができなかった場合、人は無駄死だ、犬死だと言うか…

吉田松陰「講孟箚記」を読む 第4回

以下、吉田松陰「講孟箚記(下)」より。 互に天下の大計を論じ、身を以て大難至険に当らんとするに当りて、満心の愉快比すべき者なし。 <訳文>ともに今日の国家をどうしたらよいかという大問題を論じあい、一身を抛(なげう)ってこの険難を極めた問題の…

吉田松陰「講孟箚記」を読む 第3回

以下、吉田松陰「講孟箚記(上)」より。 凡(およ)そ学をなすの要は、己が為にするにあり。己が為にするは君子の学なり。人の為にするは小人の学なり。 <訳文>学問をする眼目は、自己を磨き自己を確立することにある。自己を磨くためにする学問は君子の…

吉田松陰「講孟箚記」を読む 第2回

以下、吉田松陰「講孟箚記(上)」より。 「恒産なくして恒心ある者は、惟(ただ)士のみ能くすることを為す」と。此の一句にて士道を悟るべし。諺に云ふ、「武士は食はねど高楊枝」と。亦此の意なり。然れども是武士の教へと云ふには非ず、武士の有様なり。…

吉田松陰「講孟箚記」を読む 第1回

この本は「孟子」の講義録です。上巻は牢屋で、下巻は自宅で書かれました。孟子の解説であるのに、松陰先生の精神がよく分かり、まるで語りかけられているような感じを受けます。私はこれを毎日少しずつ読みました。以前、上巻を読んだ後、下巻を少し読んで…

続・神話の本

日本人の心のふるさと―日本神話はなぜギリシア神話ににているのか(吉田敦彦) 子供向けの本ですが、よくまとまっています。以前紹介した「日本神話 日本人の心のルーツが見えてくる!」では、主に神話のストーリーと日本の神話の特徴、日本人の精神構造との…

先哲を仰ぐ(平泉澄)

吉田松陰、橋本景岳、真木和泉守、楠木正成、菅原道真、山鹿素行、山崎闇斎、西郷隆盛、エドマンド・バークといった人物が次々と紹介され、武士道、大和魂が明らかになっていく。しかし「歴史の回顧と革新の力」とあるように、現状を打破することが大切であ…

道徳の教科書―善く生きるための八十の話(渡辺毅)

本書は「二宮翁夜話」「愛国心の教科書」より前の出版。「二宮翁夜話」を第一に読んでほしいと思うが、3冊とも素晴らしい。 「宝島」で有名なイギリスの作家スティーブンソンは、松陰のことを、「人類史上もっとも高潔な人物である」と評しています。(16…

日本資本主義の精神(山本七平)

この本は1979年出版だから、まだ日本経済が成長し続けていた頃だ。今から考えると、当時既に日本資本主義の精神は荒廃してきており、山本七平を無視したから日本経済は崩壊した、というような状況にある。この人の業績は他にも多いだろうが、少なくとも…